森と湖の国フィンランド。その南東部サヴォンリンナ地方は湖水地帯。オラヴィ城は1400年代に頑強な要塞として作られた古城。
今年2016年の7月より北欧の白夜の中で開催されるオペラ祭をご案内します。

  • オラヴィ城01
  • オラヴィ城02

東フィンランドは湖水地帯が最も多い地域でその最古保養地サヴォンリンナにはロシアとスウェーデンの国境として中世に建てられたオラヴィ城が島に浮かんでいます。毎年7~8月にお城の中庭が2,500席収容の野外劇場(テント屋根あり)と早変わりしサヴォンリンナオペラ祭が開かれます。郊外にはフィンランド最初の美しい木造ホテルも残っています。

今年のテーマはシェークスピアでイタリアからラヴェンナ音楽祭とトリノ歌劇場が
客演、計7作品が日曜日以外連日7月6日~8月6日の1ヶ月上演されます。白夜の古城での最高級オペラ鑑賞はいかがですか?

ヨルマ・シルヴァシティさん、チエコ・シルヴァシティさん

このフェスティバルの舞台監督のヨルマ・シルヴァシティさんと
奥様のチエコ・シルヴァシティさんです。

公式ホームページはこちら(英語)
http://www.operafestival.fi/en

オペラ上演日程

  演目 上演日(いずれも19時開演)
1 G.プッチーニ作 ラ ボエーム 8月2、4日
2 V.ベッリーニ作 ノルマ 8月3、5日
3 G.ヴェルディ作 ファルスタッフ 7月13、15日
4 G.ヴェルディ作 マクベス 7月14、16日
5 G.ヴェルディ作 オテロ 7月8、12、19、21、27、29日
6 W.A.モーツァルト作 ドン ジョヴァンニ 7月9、18、20、22、25日
7 L.ヤナーチェク作 死人の家から 7月23、26、28、30日

サヴォンリンナオペラフェスティバル 2016年 客演情報①

トリノ歌劇場(イタリア)
G.プッチーニ作「ラ ボエーム」(イタリア語/字幕:フィン語、英語) 上演: 3時間(休憩1回)

上演日: 8月2、4日(いずれも19時開演)

ラ ボエーム

指揮:
ジャンアンドレア ノゼダ(Gianandrea Noseda)
演出:
ヴィットリオ ボレッリ(Vittorio Borelli)
舞台装置:
サヴェリオサントリクイード&クラウデイア ボアッソ
(SaverioSantoriquido&ClaudiaBoasso)
衣装:
ラウラ ヴィジオーネ(LauraVigione)
照明:
アンドレア アンフォッシ(AndreaAnfossi)
合唱指揮:
クラウデイオ フェノリオ(ClaudioFenoglio)

■キャスト

ミミ:
エリカ グリマルデイ(Erika Grimaldi)
ロドルフォ:
ステファーノ セッコ(Stefano Secco)
ミュゼッタ:
アイーダ ガリフッリナ(Aida Garifullina)
マルチェッロ:
シモーネ ピアッツォラ(Simone Piazzola)
ショナード:
シモーネ デル サヴィーオ(Simone Del Savio)
コッリーネ:
ロベルト タリアヴィーニ(Roberto Tagliavini)

トリノ歌劇場オーケストラ及び合唱団

イタリアのオペラ作曲家の代表的存在 ジャコモ プッチーニ作の蝶々夫人は余りにも有名だがこのパリの貧乏若手芸術家達の生活を題材にしたラ ボエームもオペラ中の名作で今年のゲスト、北イタリアのトリノ歌劇場にて初演が行われたのです。
又当オペラ祭でオラビ城にてこの作品が上演されるのも初めてです。
縫い子ミミと貧乏画家ロドルフォのいかにもパリらしい美しくはかない恋物語をプッチーニ独特の女心を強調し更にパリの春夏秋冬をも感じさせる華やかかつ哀愁こもった作風をお楽しみいただけます。オペラは初めて、オペラはちょっと苦手という方々には最もおすすめな舞台です。
プッチーニのオペラには良く児童合唱団も出演しその場面は音楽的にもミュージカルさえ思い出させる程踊りあり軽快で楽しいサウンドをお届けします!

サヴォンリンナオペラフェスティバル 2016年 客演情報②

トリノ歌劇場(イタリア)
V.ベッリーニ作「ノルマ」(イタリア語/字幕:フィン語、英語)上演: 3時間15分(休憩1回)

上演日: 8月3、5日(いずれも19時開演)

指揮者:
ジャンアンドレア ノゼダ(Gianandrea Noseda)
再演出:
ヴィットリオ ボレッリ(Vittorio Borelli)
オリジナル演出:
アルベルト ファッシーニ(Alberto Fassini)
舞台装置&衣装:
ウイリアム オルランデイ(William Orlandi)
照明:
アンドレア アンフォッシ(Andrea Anfossi)
合唱指揮:
クラウデイオ フェノリオ(Claudio Fenoglio)

■キャスト

ノルマ:
エレナ モスク(Elena Moscu)
ポリオーネ:
グレゴリー クンデ(Gregory Kunde)
オルヴェーゾ:
ミケーレ ペルトウージ(Michele Pertusi)
アダルジーザ:
ヴェロニカ シメオーネ(Veronica Simeone)
フラヴィーオ:
アンドレア ジョヴァニーニ(Andrea Giovannini)

トリノ歌劇場オーケストラ&合唱団

このオペラは台本家フェリーニ ロマーニと作曲家ヴィンチェンツォ ベッリーニが絶好調の時期の合作でイタリアオペラにて最も高度な歌唱技術を要するベルカントオペラの代表作とされています。
全盛期を代表する伝説的ソプラノ、マリア カラスの十八番がこのノルマで今でも彼女の歌唱表現力は女神的に讃えられていますが、今回の主役 ルーマニア人ソプラノ、エリナ モスクは現代のカラスに匹敵するノルマ歌いの第一人者です。お話自体は敵国同士にある尼僧ノルマンとポッリーネは恋仲にあり二人の子をもうけた事も隠されているが次第にその秘密が暴露されノルマは自由の身とされるが追放の道を辿るか火あぶりの刑に罰せられるか道は二つ。。。。。

サヴォンリンナオペラフェスティバル 2016年 客演情報③

ラヴェンナ音楽祭 (イタリア)
G.ヴェルディ作 「ファルスタッフ」(イタリア語、字幕:フィン語、英語) 上演:3時間(休憩1回)

上演日: 7月13、15日 (いずれも19時開演)

指揮者:
ニコラ パスコブスキー(Nicola PasKovski)
演出:
クリスチナ マッザヴィラーニ ムーテイー
(Cristina Mazzavillani Muti)
ビジュアル:
ダヴィデ ブロッコリ(Davide Broccoli)
舞台装置:
エツィーオ アントネッリ(Ezio Antonelli)
衣装:
アッレサンドロ ライ(Alessandro Lai)
照明:
ヴィンセント ロングマーレ(Vincent Longuemare)

■キャスト

ファルスタッフ:
キリル マノロフ(Kiril Manolov)
フォード:
フェデリコ ロンギ(Federico Longhi)
フェントン:
ジョヴァンニ セバステイアーノ サラ(Giovanni Sebastiano Sala)
カイウス:
ジョルジョ トルッコ(Giorgio Trucco)
バルドルフォ:
マッテーオ ファルシエール(Matteo Falcier)
ナネッタ:
ダミアーナ ミツィ(Damiana Mizzi)
ミセス クイックリー:
イザベル デ パオリ(Isabel De Paoli)
ミセス ペイジ:
アンナ マラヴァーシ(Anna Malavasi)
ピストーラ:
グラチアーノ ダッラヴァッレ(Graziono Dallavalle)

ラヴェンナ音楽祭 ダンス アンサンブル
ジョヴァニーレ ルイジ ケルビーニオーケストラ
ピアツェンツァ歌劇場合唱団
合唱指揮: コッラード カザーテイ(Corrado Casati)

現実では最後は処刑される大酒飲みファルスッタフ公爵だがシェークスピアの物語は惨たらしい戯曲が多い中唯一喜劇であり、オペラの方もヴェルディが人生において最も悲痛な時期にも関わらずやはり作曲家にとっても唯一例外的なコミックオペラなのである。
この酒好きで女たらしのファルスタッフ、しかし誰もが決して憎めないクマちゃんの様なファルスタッフを巡って彼からラブレターを受けた同僚の奥方族により最後はコテンパンに!途中その子供達の恋愛シーンが爽やかなアリアで美しく色付けられ音楽的には超速テンポの何重唱ものアンサンブルは歌手陣にとっても至難の技。演出家は巨匠指揮者リカルド ムテイの妻でこの音楽祭の芸術監督でもあるクリスチナ マッザヴィッラーニ ムテイ。
又主役のキリル マノロフは目下世界的人気絶頂に登りつつあるブルガリア人の若手バス歌手。
陽気ムードのオペラを観たい人向き。

サヴォンリンナ オペラフェスティバル 2016年 客演情報④

ラヴェンナ音楽祭(イタリア)
G.ヴェルディ作 「マクベス」(イタリア語/字幕: フィン語、英語) 上演:3時間(休憩1回)

上演日: 7月14、16日 (いずれも19時開演)

指揮:
ニコラ パツコフスキー(Nicola Paszkowski)
演出:
クリスチナ マッザヴィッラーニ ムテイ
(Cristina Mazzavillani Muti)
ビジュアル:
ダヴィデ ブロッコリ(Davide Broccoli)
舞台装置:
エツィーオ アントネッリ(Ezio Antonelli)
衣装:
アッレサンドロ ライ(Alessandro Lai)
照明:
ヴィンセント ロングマーレ(Vincent Longuemare)
振付:
キャサリン パンテイニー(Catherine Pantigny)

■キャスト

マクベス:
マテイアス トージ(Matias Tosi)
バンコ:
ルーカ ダッラミーコ(Luca Dall'amico)
レデイーマクベス:
イー ウオン イエオ(Ji Won Yeo)
侍女:
アントベッラ カルペニート(Antonella Carpenito)
マクダフ:
ジョルダーノ ルーカ(Giordano Luca)

ラヴェンナ音楽祭ダンスチーム
ジョヴァニーレ ルイジ ケルビーニオーケストラ
ピアチェンツァ歌劇場合唱団
合唱指揮: コッラード カザーテイ(Corrado Casati)

シェークスピアお馴染みの傑作 マクベスのオペラ版。マクベスは実は気弱だが野心に満ち溢れた妻の勧めで血生臭い策略の元に支配力を獲得。しかしマクベス自身はやがて悪夢に悩まされ妻共々悪行のツケを支払う結果に。。。

ラヴェンナ音楽祭によってシェークスピアをイタリア独特のヴェルディタッチを生かし又古城、
オラビ城にてこの物語に余りにもふさわしい舞台にての上演は迫力そのものであろう、乞うご期待!

サヴォンリンナ オペラフェスティバル 2016年 客演情報⑤

G.ヴェルディ作 「オテロ」(イタリア語/字幕:フィン語、英語) 上演: 3時間(休憩1回)

初演: 7月8日(いずれも19時開演)
7月12日、19日、21日、27日、29日

指揮:
キシャン ザング(Xian Zhang)
演出:
ナデイーネ デユッフォー(Nadine Duffaut)
舞台装置:
エマヌエレ ファブレ(Emanuelle Savre)
衣装:
カーチャ デユフロ(Katia Duflot)
合唱指揮:
マッテイ ヒュオキ(Matti Hyokki)

■キャスト

オテロ:
クリスチャン ベネディクト(Kristian Benedikt) 7月8、12、19日
アレクサンドロ アントネンコ(Aleksandr Antonenko) 7月21、27、29日
ヤーゴ:
トンミ ハカラ(Tommi Hakala) 7月8、19、27日
エリア ファビアン(Elia Fabbian)7月12、21、29日
デズデーモナ:
エカテリーナ ゴチャロヴァ(Ekatherina Gocharova) 7月8、19、27日
ヤナ クレイン(Yana Kleyn) 7月12、21、29日
カッシオ:
ユッシ ミュッリュス(Jussi Myllys)
ロドヴィーゴ:
ペトリ リンドルース(Petri Lindroos)
ロドリーゴ:
ヨスカ レヒテイネン(Joska Lehtinen)
モンターノ:
マルクス ニエミネン(Markus Nieminen)
エミリア:
ニーナ ケイテル(Nina Keitel)
使徒:
ユハ エスケリネン(Juha Eskelinen)

サヴォンリンナ オペラフェスティバル オーケストラ
サヴォンリンナ オペラフェスティバル合唱団

共同: オランジェ音楽祭(フランス)

マウリ人の将軍オセロ(イタリア語でオテロ)は勝敗を祝い大軍を率いて帰郷。しかしそこで待っているものは良き相棒であるはずのヤーゴの策略。野望、嫉妬で塗りたくられる結末は最愛なるオセロの妻 デズデーモナの死。
音楽的にも熟練した作曲家ヴェルディの最高傑作品の一つで特に主役オセロにはヴェルディオペラのうち最も高度なテクニックと声の持ち主のテノール歌手を必要としますが当音楽祭は今この役柄では世界一人気絶頂の英雄的テノール、ベネディクトとアントネンコを迎えサヴォンリンナならではのシェークスピアをヴェルディの音楽で皆様を魅了いたします!

サヴォンリンナ オペラフェスティバル 2016年 客演情報⑥

W.A.モーツァルト作「ドン ジョヴァンニ」(イタリア語、字幕:フィン語、英語)上演:3時間半(休憩1回)

初演: 7月9日(いずれも19時開演)
7月18、20、22、25日

指揮:
ヨン ストーゴード(John Storgard)
演出:
ポール エミール フルニー(Paul-Emile Fourny)
舞台装置:
ポッピ ランケッテイ(Poppi Ranchetti)
衣装:
ジョヴァンナ フィオレンティーニ(Giovanna Fiorentini)
照明:
パトリック メーユス(Patrick Meeus)
合唱指揮:
マッテイ ヒョオキ(Matti Hyokki)

■キャスト

ドン ジョヴァンニ:
ヴァルテリ トリッカ(Waltteri Torikka) 7月9、20、25日
カルタル カラゲデイック(Kartal Karagedik)7月18、22日
レポレッロ:
パヴェル シュムレヴィッチ(Pavel Shmulevich) 7月9、20、25日
アルト カタヤ(Arttu Kataja) 7月18、22日
コムトウール:
ヤーッコ リュハネン(Jaakko Ryhanen)
ドンナ アンナ:
ギゼラ ステイッレ(Gisela Stille)
ドン オッターヴィオ:
トウオマス カタヤラ(Tuomas Katajala)
ドンナ エルヴィーラ:
ヘレナ ユントウネン(Helena Juntunen)
ツェルリーナ:
トウーリ タカラ(Tuuli Takaka)
マゼット:
タパ二 プラータン(Tapani Plathan)

サヴォンリンナ オペラフェスティバルオーケストラ
サヴォンリンナ オペラフェスティバル合唱団

ドン ジョヴァンニは根っからの好色貴族で片っ端から淑女を射止める才能で有名である。ところがドンナ アンナなるのは貴族の許嫁のある女性誘惑しようとし謝ってその父親を殺害してしまう事が彼を破滅の道に追いやる結末に。
許嫁のドン オッターヴィオは殺人犯を見つけて仇討ちを宣誓するが墓石碑となったドンナ アンナの父コムトウールの亡霊がある夜の晩餐会に現れ。。。。音楽的にはコミカルな役柄もあり名曲となったアリアも多くサウンドヴァリエーション豊かなオペラです。

このお話は当時 ヨーロッパ1プレーボーイだったカサノバも晩年をチェコの田舎で過ごした為、同じく首都プラハを愛したモーツァルトはカサノバを初演に招待しておりドン ジョヴァンニは彼の生涯を物語る作品だとも理解されています。
又コムトウールの亡霊は晩年モーツァルト自身が錯乱状態で見た自分の父親の亡霊とも例えられたりされています。

サヴォンリンナ オペラフェスティバル 2016年 客演情報⑦

L.ヤナーチェク作「死人の家から」(チェコ語、字幕:フィン語、英語) 上演:1時間45分(無休憩)

初演:7月23日 (いずれも19時開演)
7月26、28、30日

指揮:
トマス ハヌス(Tomas Hanus)
演出:
デーヴィッド パウントニー(David Pauntney)
舞台装置&衣装:
マリア ビヨルンソン(Maria Bjornson)
照明:
クリス エリス(Chris Ellis)
合唱指揮:
マッテイ ヒョオキ(Matti Hyokki)

■キャスト

アレクサンドル ペトロヴィッチ
ゴルヤンチコヴ:

ヴィッレ ルサネン(Ville Rusanen)
アレヤ:
ハンナ ランタラ(Hanna Rantala)
ルカス クズミッチ、フィルカ モロゾフ:
ミカ ポホヨネン(Mika Pohjonen)
スクラトフ:
アレシュ ブリスツェイン(Ales Briscein)
シュシコブ:
クラウデイオ オテッリ(Claudio Otelli)
監獄看守長:
ニコラス ショーダールンド(Nikolas Soderlund)
強制囚人ビッグ:
クリスチャン ユスリン(Christian Juslin)
老人 強制囚人:
ユハ リーヒマキ(Juha Riihimaki)
チェクノフ:
ハンヌ フォースベルク(Hannu Forsberg)
シャプキン:
アドリアン トンプソン(Adrian Thompson)
チェレビン:
ラッセ ペンテイネン(Lasse Penttinen)
ケドリル:
アキ アラミッコテルヴォ(Aki Alamikkotervo)
強制囚人 俳優:
ガブリエル スオヴァネン(Gabriel Suovanen)

共同:ウエールズ ナショナルオペラ

今年の新作第2弾、このチェコの作曲家レオン ヤナーチェクの熟練作品はロシアの代表的作家 ドストエフスキー自身が強制囚人としてシベリア抑留されていた際のドキュメントを台本化したオペラで強いストーリー性及び最もドラマチックな物語。
様々な人々の強制囚人となった経緯、そしてその運命がヤナーチェクの音楽にしっかりと染み込んでいる名作。今回の演出家
にはヤナーチェク作品のスペシャリストとして名高いパウントニーを迎えオラビ城の舞台でウエールズナショナルオペラの舞台を再現。
指揮者にはミュンヘン等で活躍中の若手有望株、チェコ人指揮者 ハヌスでこの作品はオペラ祭では今回初めての試み。
迫力満点の照明効果にも乞うご期待!

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